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- アコルドールとは
アコルドール
accordeur

この世界で最も隠されるべき存在であり、最も重要な世界の要。謂わば裏社会の警察であり、その呼び名である『アコルドール』はフランス語で調律師を意味する。
現在当主は四代目でありこの組織はかれこれ100年ほど続いている。第二次世界大戦終了時にできた組織とされており、そこから長いあいだ規模を広げ今では裏社会で最も警戒されるべき組織。この世界で最も秘匿されるべき組織と言われるだけあって裏社会でもその存在をよく知る者は一部の上層部。それも大半がこのアコルドールが出来た当時から存在していた組織が大半となっている。そのため時折若い者が彼らに対して攻撃的な態度を取ることもあるが、その際は彼らは裏社会でもお偉いさんの知り合い。息子娘等で誤魔化され重要人物ということだけが知らされている。裏社会でも公にされないのはもちろん情報漏えいのため。例え裏社会間の枠組みであっても彼らの情報が第三者から漏らされることでもあれば、そのときは調律の対象になる可能性も少なくないと認知されているからである。
ちなみに、彼らアコルドールは通称『Walthers』とも呼ばれ彼らの当主はWalther家の一族となっている。この情報はアコルドールを知る者たちでもごくごく一部であり、知っている者はよほどアコルドールに対して好意的であり且つ長年裏社会のルールを守り続けている由緒正しき裏社会の住人のみとなるだろう。
また初代当主からこのWalther家の当主になるものは特別な身体的才能を持っているとされ、初代は驚異的な視力。二代目は神懸かりな運動神経。三代目は天賦の器用さ。どれもその才能は表社会ではまず見ないほどであり、初代はheart。二代目はspade。三代目はclubと彼ら組織名である『アコルドール』を音の近い英語圏のアコルとドール。トランプの人形にもじり呼んでいた。
そして現在四代目。その四代目もまた特別な身体的才能を持っており、その才と実力によりこう呼ばれる。『joker』と。
カフェバー『クローバー』
アコルドールが日本にて表向きに見せる場所。
昼は喫茶店。夜はバーになる店であり、表社会や裏社会も分け隔てなく受け入れる店。ルールさえ守ればどのようなお客も受け入れコーヒーやお酒を提供する。
日本語含めた多言語を扱える外国の店員が多く在籍していることもあるため、海外の人も気兼ねなく来れることでPhaseBook(この世界のFa○ebook)で有名になりウィスパー(T○itterのようなもの)にて時折料理がバズるため営業成績はなかなかに好調な店。
店の広さは20人程のお客が入れるほどのスペースであり日中、カフェの際はコーヒー。サンドイッチ。モーニングメニュー。スイーツなどを提供している。夜になると一変してバーへと変わりお酒やディナーメニュー等を提供している。
カフェは朝7時~17時まで。バーは夜18時半~1時まで店を営業している。
実はバックヤードから地下に続くエレベーターがある。そこがアコルドールの本拠点となる場所で様々な施設。システム。住居スペースが備わっている。


アコルドール日本拠点
店のバックヤードにあるエレベーターにつながる地下施設。
中はパリにある本拠点と似た屋敷の構図になっており、広い富豪のお屋敷の様な印象を受ける。ただし地下であるためもちろん外は見えない。
一応、気分だけでもということで地下に人工庭が用意されておりプロジェクターによって外の風景が再現されているため、各部屋で一応外の景色のようなものは楽しめる。
時折庭等で戦闘訓練をしたり、施設ないのトレーニングルーム等を利用していたりと仕事以外では各々自由に過ごしている。
また、メンバーはカフェの経営を交代で行っており当主を含めた一部の上位メンバー以外は基本シフト制の要領で交代でカフェ。もしくはバーの仕事に赴く。
アコルドールの仕事になれば皆スーツを着て、各々慣れた武器を装備した上で社会の調律へと向かう。
黒鉄-クロガネ-
Walther家及びアコルドールの設立当初からある道具である手甲と脚甲。特殊合金の金属でできており非常に柔軟ながらもその丈夫さは鉄よりも堅い装甲を持つ。
当初は銃弾を弾く程度のことしかできなかったが、今では大砲の弾や戦車の弾であっても壊れることはない。ただし、使用時壊れないからといって大砲の弾を正面からこの黒鉄て受けようとすれば、内部の手が大変なことになってしまうため流し受けるようにして弾く技術が必要となる。そのため使いこなすには相当の訓練が必要とされ、当主になるにあたってまず重点的に訓練されるのがこの黒鉄の使い方となる。
これを使いこなすことはアコルドールとして生きていく命綱にもなるとも言われるほどであり、極めたものはライフルの弾を弾いたり『起動妨害-オムニジャミング-』と併用することで戦車やロケットランチャーの弾も受け流す事を可能とする。
黒鉄を使って仕事ができる様になるのは最低でも銃弾を見極めて弾くことができる程度には訓練して渡される武具であるため、アコルドールの正式なる配属の印とも言える代物。
起動妨害-オムニ=ジャミング-
黒鉄同様、アコルドールに古くからある装置の一つであり21世紀始まりの頃に開発された発明品。現在では現代にも通じるように改造されている黒鉄同様に重宝される。
こちらは黒鉄とは違い特別な訓練がいらない単純なる道具。起動方法はいたってシンプルであり指で軽く二回叩くと起動する。効果は10秒程と短いが半径5m以内にあるあらゆる機械や兵器の機動を妨害する電波を発生させることができる。さらに改造によりアナログの兵器である手榴弾や化学反応で引き起こすタイプの閃光玉等も無効化する特殊電磁波を流すことができ、化学反応を一時的に妨害する機能まで付いている数世代先の科学力アイテム。故に、射程距離内であればどんな爆発物やナノシステム。電子機器は起動を妨害されてしまう。
これを『黒鉄-クロガネ-』と合わせて使用することで戦車やロケットランチャーの弾も受け流すことが可能であり、いよいよを持ってアコルドールに対して銃撃は得策ではなくなる。
また、兵器相手以外にも諦めて自爆装置を起動させようとする相手にも近づきさえすれば自爆装置の起動も傍受することができ、範囲内に入っていれば複数であっても妨害が可能。そのため物量で押し切るというのも難しくなる。